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大切なのは“顧客との距離を縮めること” MarkeZine Day 2015 Autumn レポート

企業の知名度を上げ、かつサービス利用を促すためにとても有効なマーケティング。現在では、ビジネスシーンにおいて必要不可欠なものとなっています。
そんなマーケティングに関するイベントが、2015年10月に東京の目黒雅叙園にて開催されました。株式会社翔泳社のマーケター向け専門メディア“MarkeZine”により開催されたイベント、「MarkeZine Day 2015 Autumn」。
今回は、イベント時の模様を交えながら、今後のマーケティングについてご紹介します。

「MarkeZine Day 2015 Autumn」ってどんなイベント?

2007年9月に開催されて以来、年に5回ほどのペースで、東京を中心に大阪、福岡、名古屋、広島などの都市で開催されているイベントです。2015年10月に東京で行われた今回のイベントで、39回目となります。 イベントでは、コンサルティング会社やリクルート会社、自動車の買取・販売会社、不動産会社などあらゆる業界の大手企業が集まり議論を交わします。議論内容は主にデジタル広告におけるマーケティングの手法やノウハウについて、また今後のマーケティングに対する考え方についても議論されます。

今回のイベントで用意されたテーマは、コンテンツマーケティングやネイティブ広告、メディア、モバイルなど全部で8つ。各テーマにおいてさまざまな話題があがるなか、とくに白熱した議論を交わされたのが“ネイティブ広告”、“クリエイティブ×動画広告”でした。

イベントから見えた それぞれの話題の今後

今回、開催された「MarkeZine Day 2015 Autumn」でとくに熱い議論が交わされた話題について、要点をまとめてご紹介します。

・ネイティブ広告
ネイティブ広告とは、ネット上に自然な形で表示させる広告のことです。いくつもの種類がありますが、有名なものとしてインフィード型が挙げられます。活用している代表的なメディアは、TwitterやFacebook、YouTubeなど。広告と認識はできるものの、デザインやフォーマットはコンテンツとの相違がないため、ほかの広告方法と比べてユーザーのストレスが少ないといわれています。

今回のイベントに参加した企業では、「今後はネイティブ広告の需要が高まっていく」としています。その理由には、ネットを利用するユーザーの“バナー広告離れ”が挙げられます。多くのサイトで活用されているバナー広告ですが、近年ではユーザーがバナー広告とそれ以外の違いを認識できるようになり、クリック数が減少しているのです。そもそも、ユーザーに見向いてもらえないというケースも増えてきました。 この点に関して、イベントにパネリストとして参加した株式会社スケールアウトの取締役CMOの菅原健一氏は、「今後はユーザーにとって違和感のないコンテンツを制作する必要がある」と述べていました。またポイントとして、「コンテンツとは違うと認識させつつもユーザーにクリックしてもらうには、ユーザーの心理をつくような広告文を考えることが重要」とも述べていました。

・クリエイティブ×動画広告
株式会社電通ダイレクトフォースの小川貴史氏と古後淳氏によれば、マーケティングを行う上で、今後は高品質なクリエイティブが求められることになるとのことです。イベントでは、“高品質なクリエイティブにより成功した企業の事例”も併せて紹介されていました。

成功事例として挙げられた広告は、タッチ操作が可能な動画プラットフォームを提供する企業から出された「Stella McCartney Winter 2015 Collection」でした。広告方法は動画広告を利用したもの。しかし単なる動画広告ではなく、動画の視聴中にタッチ操作を行うことができる動画広告です。動画を視聴中、ユーザー自身が気になる箇所をクリックすることで、視聴後に関連リンクを表示させることができます。これにより、視聴中にストレスを与えることなく、ユーザーが求めている情報を提供できるというわけです。これは企業サービスの利用を促すだけでなく、ユーザーが抱えているニーズを把握するのにも最適です。

これは動画広告に限ったことではありませんが、高品質なクリエイティブを追求することでユーザーも企業も多くのメリットを得られます。

上記から分かるように、時代と共にマーケティングは変化しています。そして、全てにおいて求められる質は高まっているといえます。マーケティングを成功させたいなら、しっかりと押さえておきましょう。

ユーザーの心理に踏み込むような広告かどうか

今回のイベントをとおして見えてきたのは、今後はマーケティングに対する考え方を改める必要があるということです。マーケティングを行う側がさまざまな広告を展開していく一方で、ユーザー側の広告に対する考え方も変化しています。 ネット上にあふれている情報のなかから、ユーザーは自身にとって必要な情報だけを選択します。そのためユーザーに興味を持ってもらい、広告をクリックしてもらうには、ユーザーの心理をうまくつかなくてはなりません。そしてそのためには、マーケティングを行う企業が改めて広告と向き合う必要があるのです。

今まで、「広告は新たなユーザーを獲得するためのもの」と考えられていました。しかし今後は、「広告はユーザーとの距離を縮めていくためのもの」と捉え、ユーザーが求めている情報は何なのかをより一層考えていくことが重要となります。

マーケティングの見直しを行うことが重要

「MarkeZine Day 2015 Autumn」での様子をもとに、今後のマーケティングについてお伝えしました。各企業の発言から分かるように、今後は求められるマーケティングの質が高まっていきます。適切なアプローチでユーザーの心を掴むためにも、今一度、広告をはじめとするマーケティングと向き合ってみることをおすすめします。

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