データフィードか欠かせない時代になる!?FeedTech2015 レポート
日本初となるデータフィードに関するイベント“FeeTech2015”が、2015年東京都内で開催されました。データフィードについて、熱く語られた今回のイベント。広告業界に携わる人なら、業界で今後活発になるであろうデータフィードについて知っておきたいところです。ここでは、FeedTech2015にはどのようなことが語られたのか、その講演内容をご紹介します。
目次
データフィードと向き合うイベント“FeedTech2015”とは
株式会社フィードフォースが主催する第1回目の“FeedTech2015”が東京都の六本木にて開催されました。イベントでは、今広告業界で最も注目されている“データフィード”についての講演が行われました。 このイベントはプラットフォーマー、広告主、エージェンシーを対象にしたもので、400人以上が参加。データフィードの重要性や今後の動きなど、データフィードに関することを学べる講演となりました。
主題となった“データフィード”が注目される理由は?
FeedTech2015で話し合われた内容をご紹介する前に、主題となった“データフィード”がそもそもどういったものなのかをご説明します。データフィードとは、自社の商品を広告に載せる際に、商品データを広告配信先のフォーマットに合わせて提供することをいいます。
なぜ、データフィードを行わなければならないのかというと、さまざまなデバイスが誕生したためです。ユーザー側に情報を得るための手段が増えたことで、広告業界ではどのデバイスでもユーザーの目にとまるような工夫が必要になりました。
手動でも、デバイスの画面上にユーザーの求める商品データを映し出すことは可能です。しかし、手動では配信先の数に限界があるため、自由に配信先を増やせません。データフィードを活用すると、配信先に限りがないことから配信先を増やすことが可能です。それにより、自社の商品をユーザーに知ってもらい、商品購入に繋がる可能性を高めることができます。
データフィードに関するトークが白熱 講演の一部始終
・社長挨拶
FeedTech2015は、まず主催会社の社長・塚田氏の挨拶から始まりました。社長は、「デバイスの多様化によりユーザーが触れる情報が増えている。そのため、ユーザーの求める情報を適切に届けることができるデータフィードの需要は今後高まっていくだろう」と、今後データフィードが必要不可欠になることについて触れていました。
・パネルディスカッション
ネット広告業界のなかで有名な3社のなかから、代表して4名が登壇し、データフィードについて詳しく解説してくれました。まず、パネルディスカッションで語られたのがデータフィードの普及する理由についてです。オープニングの挨拶でもあったように、ここでもデータフィードの普及の背景には、デバイスの多様化が影響していることが語られていました。マーケターはさまざまなデバイスに目を向け、さらにはブラウザやアプリケーションに関しても意識することが大切。そのことを、再認識できるような内容でした。
次に語られたのは、現在の日本のデータフィード事情についてです。アメリカでは2002年頃からデータフィードが行われていましたが、日本で普及したのは2010年のこと。普及当初と比べると、データフィードを行う企業の数は右肩上がりではあるものの、アメリカでは100社以上が行っていて、日本ではその数にはまだ及んでいないようです。ただ、日本でも今後データフィードを取り入れる企業が増えるだろうというお話があり、データフィードの必要性が高まっていくことが予想されています。
そして、データフィードの将来についてのお話もありました。現在、データフィードというとそれぞれの配信先のフォーマットに合わせることで、これが第一ステップです。そして、データフィードの次なるステップとしては、商品ごとのアクセス解析をしたり、ネット上で店舗の在庫状況を載せたりすることを目指す必要があるとのことでした。今後も、新たなデバイスが誕生することが予想され、それに合わせてセグメント(同じニーズや性質をもつ集団のこと)も続々と増えていくはずです。各セグメントが求める情報を的確に届けることのできるデータフィードの動きに、今後も目が離せません。
・講演
講演では、データフィードの普及に大きく貢献したCRITEO株式会社を始め、ヤフー株式会社やグーグル株式会社、Facebook Japan株式会社などの代表者が登壇。マス広告や検索連動広告についての説明や、フィードデータマーケティングの重要性などが語られました。講演のなかでも、特に注目度が高かったのがヤフー株式会社の代表者による講演。なんと、FeedTech2015を主催した株式会社フィードフォースとヤフー株式会社が、データフィードの分野で手を組むことが発表されました。今後、ヤフー株式会社がデータフィードに力を注ぎ、どのような変化を遂げるのかに注目です。
主催会社の社長挨拶から始まり、データフィードに関する講演がなされた今回のイベント。データフィードに関するさまざまな知識を得られる、貴重なものでした。
今後データフィードがなくてはならない時代に!
今回の講演を通して、データフィードの過去、現在、未来を知ることができました。データフィードが普及した理由は、さまざまなデバイスが誕生したからです。それにより、ユーザーは多くの情報を得られるようになったため、広告もさまざまなデバイスに対応できるようにと工夫が必要なのです。今後、多くのユーザーに広告を見つけてもらうためには、データフィードの活用が鍵となります。