ネット広告と雑誌・新聞広告は見出しで惹きつける
ネット広告と雑誌広告、新聞広告はそれぞれで広告方法や媒体が異なり、ターゲットとするユーザーも異なります。
しかし、この3つの広告に共通するポイントがあります。そのポイントとは、”キャッチコピー(見出し)が非常に重要である”という点です。
もちろん、企業が伝えたい情報について事細かに記載するための内容も重要ですが、キャッチコピーに魅力がなければ、ユーザーはまず目を通してくれません。キャッチコピーとは、ユーザーが広告に対して抱く「初対面の印象」を決めるものなのです。
ネット広告や雑誌広告、新聞広告を成功させたいのであれば、ターゲットとするユーザーに興味をもってもらえるようなキャッチコピーを熟考しましょう。ここでは、キャッチコピーの重要性と役割、キャッチコピー作成で押さえておきたいポイントをご紹介します。
目次
キャッチコピーの役割とはなにか
キャッチコピーの役割は、利用する広告の方法により異なります。
なお、テレビ広告やラジオ広告においては、”ユーザーに対して企業のイメージを印象づけること”を目的としています。
テレビを見ていると、聞き心地のいいリズムに合わせてキャッチコピーを読み上げる企業を目にしたことがある人もいるでしょう。
これを繰り返すことでユーザーの頭のなかに企業のイメージをインプットさせ、自社の商品・サービスの利用を促す効果が期待できるのです。
対してネット広告や雑誌広告、新聞広告におけるキャッチコピーの役割は、”タイトルでユーザーの興味を惹きつけ、コンテンツの中身にまで目を通してもらうこと”です。
たとえば雑誌を手にしたとき、多くの人はページに記載されているキャッチコピーをまず目にします。そして、そのキャッチコピーからある程度の内容を理解します。
もしもこの段階でユーザーに「興味がない」と思われてしまうと、コンテンツの中身を読み飛ばされてしまい、広告にならない恐れがあるのです。
実際に、2014年にとある企業がネット上で行ったメルマガに関する調査によれば、送られてきたメルマガを開くか否かはキャッチコピー(件名)を見てから決めるという結果が半数程度を占めていました。このことからもわかるように、広告の第一印象を決めるキャッチコピーは非常に重要なのです。
広告効果の7~8割を左右する”キャッチコピー”
とある有名な広告担当者によると、広告効果の7~8割はキャッチコピーに左右されるといいます。
広告を制作する際には、何よりもまず「ターゲットにきちんと伝わる広告にする」ことを考えなければなりません。ネット広告や新聞広告、雑誌広告などそれぞれの媒体は違えど、目的とするところは同じです。
ですが長い時間をかけて作成した文章も、ターゲットとなるユーザーが見てくれなければ意味がありません。キャッチコピーが広告効果の7~8割を占めているということは、その先の本文は残りの2~3割ということです。
つまり、多くのユーザーが興味を惹かれるようなキャッチコピーをつければ、自ずと広告効果は高まるのです。
今までキャッチコピーの重要性に気づかず、あまり考えてこなかったというのであれば、この機会にキャッチコピーの見直しをしてみるといいかもしれません。たった数行のキャッチコピーですが、それだけで驚くほどの費用対効果が得られるケースも少なくないのです。
キャッチコピー作成時に押さえておきたいポイント
見ただけでターゲットが分かるようなキャッチコピーにする
ネット広告や新聞広告、雑誌広告に限ったことではありませんが、広告を制作する際はターゲットを明確にしておくことが重要です。
具体的に絞ることでターゲット層は狭くなりますが、それだけ特定のターゲット層に深く刺さる広告を作ればマイナスにはなりません。
ターゲット自身に関係がある内容や、ターゲット自身が抱える悩みを解決できるような情報が盛り込まれた内容にして、「読んでみたい」と思わせることが大切です。
具体的でありながら、すべては明かさない
説得力のないキャッチコピーや文章よりも、説得力のあるキャッチコピーや文章のほうが信頼性は高くなります。
そのため、”痩せる方法”や”たくさんのメリットがある”といった抽象的な表現よりも、”2週間で3キロ痩せる”や”6つのメリットがあります”といった具体的な表現に変えたほうが、ユーザーの興味を惹きつけることができるのです。
ただし、キャッチコピーのみで伝えたいことをすべてまとめてしまうと、本文を読む前に満足させてしまう可能性があります。 テレビ広告やラジオ広告であれば、キャッチコピーのみですべてを伝える必要がありますが、ネット広告や雑誌広告、新聞広告の場合は”明かしすぎないこと”を念頭に置いておくことも重要です。
ターゲット層の興味を惹くようなキャッチコピーがカギ
キャッチコピー作成時に押さえておきたいポイントとして、ほかにも”ユーザーが目を惹くような強いキーワードを使用する”ことや”マイナスからプラスへにするなど、ギャップを盛り込む”こと、”関心を惹くように疑問形にすること”など、様々なテクニックがあります。 すべてを盛り込む必要はなく、利用する広告方法や定めるターゲット層に適したものをうまく活用することが大切です。
広告制作を行う際は、サイトやページ、紙面のデザイン・本文にこだわるのはもちろん、キャッチコピーも重視するようにしましょう。