広告コラム

TVer広告は、ほかのWeb広告と比較してさまざまなメリットがあります。今回の記事では、TVer広告で設定できるターゲティングについて解説します。広告の掲載を考えている企業は参考にしてみましょう。

TVerとは

TVerは、複数の民放テレビ局が連携し、番組を無料配信しているサービスです。750番組以上のコンテンツがテレビ放送終了後から一定期間無料で楽しめます。また、パソコンやスマートフォン、ネット接続のテレビなどさまざまなデバイスで視聴できるため、場所を選ばずコンテンツを楽しめます。

TVer単体での月間再生数は4.5億回、ユニークブラウザ数は月間3,500万、15歳から69歳までの人からの認知度は72.5％と広い層から認知・利用されています。
※2024年1月時点

TVer広告の特徴

TVerで配信する広告は通常のWeb広告にはない特徴があり、ユーザーへのアピールに有利に働くといわれています。ここでは、TVer広告の特徴と、それによって得られる広告効果について解説します。

最後まで見てもらえる確率が高い

時間ごとに番組が決まっているテレビ放送とは違い、TVerはユーザー自身が見たいコンテンツを選んで視聴する形式です。そのためユーザーの視聴完了率が高く、番組の合間に挿入されるミッドロール広告も注視されやすい環境が構築されています。

また、TVerでは地上波放送レベルの基準を満たした広告を配信しています。怪しい・不快な広告が少なく、流れる広告に対してユーザーが嫌悪感を抱きにくい点もポイントです。

これらの理由から、TVerで流れる広告はスキップができない仕様にもかかわらず、広告視聴完了率は平均約96.2%と高く、広告の内容が欠けることなく視聴者へ伝わりやすいといえるでしょう。
参照：「TVerの運用型広告」

幅広い層にリーチできる

前述したように、TVerは10代から60代まで幅広い世代が利用しているサービスです。スマートフォンからも視聴できることから、移動時間の多い学生や社会人にもまんべんなくリーチしやすいといわれています。

ユーザーの分布エリアについても人口動態と近いことが確認されており、全国的な広告宣伝が可能です。そのほか、さまざまなコンテンツが配信されていることから、広告を届けたいターゲットにぴったりなユーザーに視聴してもらえるともいえるでしょう。

詳細なターゲティングができる

TVerでは、ユーザーから集めた情報や視聴履歴から詳細なターゲティングが可能です。ターゲティングに活用する情報は、ユーザーの性別や年齢などの基本情報だけでなく、ユーザーの興味関心についてのデータです。そのためTVer広告は、ユーザーの情報に応じて適切な広告を配信します。

TVer広告で可能なターゲティングとは

TVer広告では、さまざまな情報からターゲティングを行い、広告を届けることが可能です。ここからは、TVerにおける広告のターゲティングに使われるデータを紹介します。広告配信の参考にしてみましょう。

基本データによるターゲティング

ユーザーがTVerを使い始めるとき、ユーザーは性別や年齢、郵便番号などの基本的な情報を入力します。 広告を配信する企業はこの基本的なデータに基づき、配信に該当するユーザーの設定を行うことができます。例えば、千葉県船橋市の女性のみに配信したいときは、ユーザーの性別とエリアを設定することで、該当ターゲットのみに効率的に広告配信を行えます。

コンテンツジャンルによるターゲティング

TVerでは、ドラマやバラエティなど、さまざまなジャンルの番組が配信されています。 TVer広告のターゲティングはユーザーの属性だけではなく、視聴している番組のジャンルからも可能です。

番組のジャンルを絞ることで、より興味を持ちやすいユーザーに広告を届けられます。例えば、同じ性別や年齢層であっても、スポーツ番組を観るほどスポーツが好きな方もいれば、全く興味がない方もいます。TVer広告では、このようにコンテンツジャンルを絞ることで、より具体的な嗜好に合わせて配信することも可能です。

興味・関心によるターゲティング

TVerでは、TVerアフィニティと呼ばれる、ユーザーの興味関心を基にしたターゲティング方法も可能です。

アンケートから取得した「興味関心データ」を17個のカテゴリーに分類することで、広告内容にマッチしたユーザーに適切な広告を届けられます。アフィニティを利用した場合の広告の認知度は大きく向上するといわれており、広告配信の効率化に有効です。ユーザー側にとっても興味のある広告が配信されることで、広告やサービスに嫌悪感を抱きにくくなるでしょう。

外部データを利用したターゲティング

TVerでは。「Red TVer PMP」や「TVBridge Ads」など、外部データと連携したターゲティングも採用しています。

外部データを活用した広告配信を行うことで、TVer内で得られた情報だけでは対応できない、細かなターゲティングが可能です。ただ、外部データをターゲティングに利用する際は別途費用が発生しますので、ご希望の際はご相談ください。

TVer広告のターゲティングで注意すること

まず、TVerの広告には、2つのプランが用意されています。 どちらのプランかによって、ターゲティング機能の制限の有無や広告にかかる費用が異なるため、適したものを選びましょう。
プランの内容は、以下の通りです。

・セルフサーブ
運用は広告主ではなく、TVer正規代理店が行います。ターゲティング機能に制限があるものの、比較的安価で広告を配信できるのが利点です。

・フルマネージド
運用は代理店を通してTVer社へ発注します。広告配信にかかる料金はセルフサーブより高いものの、詳細なターゲティング設定が可能です。

ターゲットは絞りすぎない

ニーズに一致するユーザーに狭く、絞った広告を配信したいと考える企業もいるかもしれません。適切なターゲティングは広告効果向上に役立つものの、ターゲットを絞りすぎるとリーチ数や表示回数、クリック数の減少に繋がり成果が出ないおそれがあります。

そのため、最初の設定としてはある程度大きなカテゴリーで配信先を設定しておくことがおすすめです。ターゲットに確実に訴求できるよう、絞り過ぎず配信をしてください。

まとめ

TVer広告はターゲティングに優れていることも特徴で、地域や年齢、興味関心などさまざまなデータから、適したユーザーに広告を届けることが可能です。広告プランは2つの種類があり、費用の安いセルフサーブと、ターゲティング設定に優れるフルマネージドがあります。2つのプランをよく理解したうえで、効果的な広告配信を行いましょう。