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GA4の特徴や従来との変更点とは?導入方法~注意点を解説

本記事では、アクセス解析ツールの「GA4」について解説します。2020年10月にリリースされた新しいアナリティクスで、従来のツールよりも機能が向上していることが特徴です。ここでは、知っておきたいGA4の概要や、従来との変更点などについて解説します。

GA4の概要

GA4は、Googleがリリースした、最新のアクセス解析ツールです。ひとつ前の世代のユニバーサルアナリティクス(UA)から、さまざまな変更が加えられているため、全くの別物といってもよいでしょう。ここでは、GA4の概要について解説します。

最新版のGoogleアナリティクス

GA4とは、2020年10月に登場した新しいGoogleアナリティクスです。前身であるアプリ+ウェブプロパティは2019年に登場していましたが、2020年に現在の名前に変更、正式にリリースされました。GA4が登場する以前は、UAが多くのウェブサイトで導入されていました。しかし、現在はUAのサービスは終了しているため、新たにデータを収集することはできません。

2023年7月に、UAからGA4に完全移行したため、GA4の知識が求められます。

従来のUAは2023年7月で計測が終了

多くのウェブサイトで利用されていた無料版のUAは、サービスが2023年7月に終了しています。有料版UAも、2024年7月いっぱいで利用ができなくなっています。今までウェブサイトでUAを使っていた方は、早急にGA4への移行が必要です。

GA4の特徴・従来からの変更点

ここからは、GA4の特徴や何が変わったのかについて紹介します。

機械学習を活用して未来予測ができるようになった

GA4では機械学習モデルが活用され、将来についての分析が可能です。従来のUAは、過去のデータ計測、分析のみが可能だったため、大きな変化といえるでしょう。

たとえばGA4では、これまでのデータを基にして、商品の売上予測をしたり、ユーザーにどの程度長く滞在してもらえるのかを予測したりすることが可能です。事前に予想が付くため、より効果的なキャンペーンや施策につなげられます。 機械学習の技術を使った、おすすめ施策の提示機能もあるため、事業拡大やサイト運営に活用できます。

BigQueryと連携することで分析の範囲が広がる

GA4には、BigQueryとの連携機能があり、無料版UAではできなかったさまざまな分析が可能です。

BigQueryとは、Google Cloudで提供されているプロダクトのことです。巨大なデータ群を高速で解析できるため、サービスのログ情報を解析する際に役立てられています。従来、BigQueryとの連携は、有料版UAのみが対応していました。一方GA4を使えば無料版でも利用が可能で、14か月以上のデータ保管や、ユーザーの行動分析ができます。ユーザーの本音や生の声を確認する際に役立つため、BigQueryとの連携ができるようになったことは大きな変更といえるでしょう。

ウェブとアプリのデータを統合して分析できる

GA4では、ウェブとアプリのデータを横断した分析が可能になりました。UAはウェブのデータしか集められず、アプリデータは別々に分析しなければならないという手間がありました。

しかし、GA4を活用することで、ウェブとアプリの両方からデータを集められます。また、これらのデータはアカウントごとに判別されるため、たとえばウェブサイトで閲覧した後、同じ人がアプリから商品を購入した場合にも同一人物と分析できます。従来は難しかったウェブとアプリのデータを統合して分析できるため、顧客データの更なる活用が可能となります。

全て「イベント」として計測される

GA4は従来とは仕様が変更され「ページビュー」や「イベント」「トランザクション」など、これまでは別々だったものを全てイベントとして計測します。

一塊のデータになってしまうのかというと、そうではありません。新しいツールでは、自動収集されるイベントや、拡張計測機能イベント、カスタムイベントなど、分析者が自由にいくつかの種類に分けられる仕様に変わっています。このように、ユーザーがどのような行動をしたのかを全て「イベント」として計測することで、必要なデータが一目で確認できるようになりました。

GA4の導入方法

ここからは、具体的なGA4の導入方法を紹介します。なお、導入にはGoogleアカウントが必要です。もしまだ持っていない場合は、先にアカウントを作成してください。

「設定」からプロパティを作成する

まずは、Google アナリティクスの管理画面の「設定」から「GA4 設定アシスタント」にすすみます。このときどのような点がアップグレードされるのかが説明されるため、確認しておきましょう。次に「はじめに」を選び、ウィザードの実行内容から「プロパティの作成」を選びます。

GA4の測定タグを設置する

UAの時の測定タグと、GA4の測定タグは異なる為、再度設置が必要になります。GA4から発行されるタグを忘れないように設置しましょう。

<HTMLタグでの手動設置>
1:GA4から作成したアカウント、プロパティを選び「管理」を選択。
2:「データストリーム」を選択し、ストリームを作成。
3:「タグの実装手順を表示する」→「手動でインストール」からHTMLタグとをコピー。
4:WEB制作のご担当じゃない場合は、WEBご担当者もしくは制作会社へタグの設置を依頼。

この流れが一般的です。しかし、Googleタグマネージャーを活用することでさらに簡単に設置が可能です。上記データストリームですぐに表示される測定IDがあれば、ウェブサイト全ページへ設置する手間を省き、連携を完了させることができます。

GA4以外にも、ウェブサイトへタグの設置が必要になる場面は沢山ありますよね。このグーグルタグマネージャーを活用することで、シンプルに導入ができ、オンオフも簡単になるので、タグの設置にはGoogleタグマネージャーの活用をおすすめいたします。

イベントの作成

設定が終わったら、計測を実施したいイベントの設定をします。イベントは管理画面から「管理」→「イベント」→「イベントを作成」を選ぶと、作成可能です。

作成する際は、任意のイベント名どのような条件でイベントが発生するのかを設定します。パラメータ設定は、初期設定の段階ですでに選択された状態ですが、多くの場合そのままでも問題はありません。必要な場合は、パラメータを操作して、特定動作が起きた場合のみイベントが発生するようにしましょう。設定が完了したら、テスト送信をしてリアルタイムからイベントに表示されるか、念のためチェックしておくことをおすすめします。

コンバーションをオンにする

イベントの設定ができたら、計測したいイベントのコンバーションをオンにしましょう。イベントが発生すると、少し時間をおいてイベント一覧に表示されます。計測したいイベントを選び「コンバージョンとしてマークを付ける」をオンにすると計測が始まります。

イベントが表示されないときは「設定」から「コンバージョン」へ進んでください。その後「新しいコンバージョンイベント」を選択して、イベントの設定をしてみてください。なかなかイベントが表示されないときは、少し時間をおくと設定できるときがあるため改めて確認してみましょう。

さらに細かい分析をするための設定

GA4は、自動で計測するデータと個別で設定するデータがあります。さらに細かい分析をする際は、自分でイベントを設定するようにしてみてください。Googleが推奨しているイベントは複数あり、サイトの種類次第では違うイベントが推奨されているときがあります。

たとえばオンライン販売向けサイトでは、カートに商品が入ったタイミングで発火するイベント「add_to_cart」がおすすめされています。しかしこのイベントは、一般サイトで発生することがなく不要です。このように全てのイベントを設定する必要はないため、自サイトに細かい分析設定をすることがおすすめです。

GA4を導入するときの注意点

ここでは、GA4を導入するときの注意点を紹介します。

UAとは計測方法が違うため結果にも違いが出る

GA4は、UAとは計測する指標が異なります。なぜならセッション単位で計測していたUAに対して、GA4では発生イベント単位での計測に変わるためです。そのため、同じ内容を計測しようと思ったとしても、基準や測定内容が異なります。また従来とは違う結果が出ることもあるでしょう。結果が異なることに留意して、混乱を防ぐ必要があります。

管理画面やデザインや今後も変更の可能性がある

GA4は、今後管理画面やデザインが変わる恐れがあります。これまでにも画面UIの変更は、何度も行われました。今後も設定画面の変更や、機能が追加される可能性はあり、その度に使い勝手が変わる可能性があります。

新しい情報が出る度に、何が変更にされたのかを都度確認することがおすすめです。今後も、使用感が変更される可能性は、考慮しておくとよいでしょう。

まとめ

従来のUAは2023年7月で計測が終了したため、UAを使用したままの場合、GA4を使用しなければなりません。出来る限り早く設定を行いましょう。

GA4は、UAからさまざまな変更点があるものの、使い慣れればUAよりも圧倒的に多機能なツールです。今後のマーケティング活動に活用しましょう。

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