採用ブランディングとは?自社にマッチする人材を集めるための活用方法
良い人材を採用するために取り組む企業が増えているのが「採用ブランディング」です。人事担当者であれば、耳にしたことがあるという方も多いかもしれません。労働人口減少が進む中、優秀で自社にあった人材を獲得することは企業にとって大きな課題です。
ここでは、採用戦略を考える上で活用したい「採用ブランディング」について解説します。
目次
採用ブランディングとは?
採用ブランディングとは、自社をブランド化し、採用戦略において一貫したメッセージを発信していく考え方です。職種や給与といった採用条件だけでなく、企業理念や社風を打ち出し、求職者に「この会社に入りたい!」と思わせるのが目的です。いわば、入社前から会社の“ファン”になってもらうイメージです。
例えば、同じ業界の企業であっても「黙々と業務に取り組んで自己の成長が見込める」のか「新入社員であっても積極的に提案ができる」のか「社会貢献を第一に業務を展開している」のかというアピールの違いで求職者のイメージは大きく変わってきます。
「社員は家族みたいで、オフでもよく集まって親睦を深めている」企業と「仕事とプライベートはしっかり分けている」企業では、採用する人のタイプがズレてしまうと、お互いにとって居心地の悪空間になってしまうことが想像できます。こういったミスマッチを防ぐためにも、採用活動において自社の情報を開示しておくことは有効です。
採用ブランディングと似た言葉に「採用マーケティング」があります。これは、採用ブランディングも含めて全体の採用戦略を練ることを指します。採用マーケティングで分析したターゲットに対して、効果的なブランディングを考える必要があります。
■「採用マーケティング」についてはこちらの記事で詳しく解説しています↓
「https://www.e-ms.co.jp/column/joburu
採用ブランディングを取り入れるメリット
ブランディングを意識した採用活動を行うと、「自社の社風に合う社員の獲得」につながります。社風にあっているので離職のリスクも低く、本人の意欲も高いと想定されます。採用市場において条件面以外のアピールを行うため「競合他社との差別化」にもなり、結果的に「採用コストの削減」が期待できます。
社風に合う社員の獲得
企業の理念やビジョン、社風、企業文化を理解した上で応募してくる求職者ばかりになるので、求める条件を満たす社員を獲得しやすくなります。入社時から会社への期待も大きいので、その後の仕事のモチベーションも高くなるはずです。
会社に対してのミスマッチも起こりにくく、離職率が低くなります。
競合他社との差別化
業務内容や条件面だけで勝負するのではなく、会社そのものの魅力で勝負できるのが採用ブランディングの特徴です。新しい企業であっても、打ち出し方によっては大企業より魅力的と感じてもらえる可能性もあります。明確なビジョンを打ち出すことで競合他社との差別化につながり、求職者から選ばれやすい採用活動ができます。
採用コストの削減
採用ブランディングによって知名度が高まれば利用する採用媒体や広告の数を減らすことができ、費用を削減できます。離職者が減れば追加での採用も必要なくなるため、中途採用にかかるコストも削減できます。
採用ブランディングのやり方
採用ブランディングを進めるためには、「誰」に向けて「どんな情報を」「何を使って」打ち出していくかを決め、実行していきます。
対象者の決定
まずは、どんな人物に応募してほしいかという「求める人物像」を明確化します。これは採用マーケティングの中でも行うステップです。ペルソナを考え、具体的な人物像を描くことで戦略を考えやすくなります。
打ち出す情報の決定
求職者に理解してほしい自社のイメージを固めていきます。このとき、企業として打ち出したい情報も大切ですが、求職者に魅力的と思われるかという切り口も忘れないようにしてください。
ビジョンや社風、新入社員に求めること、現在の社員が入社する決め手、社内環境など、さまざまな角度からメッセージを考えてください。メッセージを伝える方法として、採用動画を作るのもおすすめです。テキストで伝える以上に会社のビジョンを伝えられます。
媒体の選定
打ち出すメッセージが決まったら、どの媒体を使ってアピールしていくかを検討します。求人サイトなどで集客した上で、自社採用ホームページやSNSへと誘導し、より深く自社について知ってもらえるような導線を作りましょう。
このとき、媒体によって掲載できる情報量には制限があると思いますが、打ち出すメッセージを一貫するのが最大のポイントです。媒体によってイメージが変わるように感じられてしまうと、ブランディングの効果は出ません。
採用ブランディングを取り入れて効率的な採用活動を
今までの採用活動だけでは、魅力的な人材の獲得が難しくなってくるかもしれません。自社の求める人物像を今一度洗い出し、その人物に会社を好きになってもらうためにどのようなアピールが有効なのかを考えてみてください。
ブランディング活動は短期的には効果が実感しにくいですが、長期に渡って一貫したメッセージを発信していくことで良い人材の継続的な獲得につながります。自社の社風にあった人材が社内に増えてくれば、業績にも良い影響が出てくるはずです。
採用ブランディングに取り組み、良い人材の獲得を目指しましょう。
採用ブランディングにお悩みなら
採用マーケティングの考え方を取り入れると、自社の求人情報を他社と差別化でき、良い人材の獲得につながります。もちろん、自社でマーケティングの概念を取り入れた採用活動をすることも十分に可能ですが、採用担当者が忙しい場合や、選考業務に専念したい場合、自社でやりきるリソースがない場合などは、外注するのもオススメです。
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