採用マーケティングとは?求職者にアピールする5つのポイント
「良い人材を採用したいが、人が集まらない」とお悩みの採用担当者は多いのではないでしょうか。 企業にとって苦しい「売り手市場」と呼ばれる状況の中、人手不足の指標となる「雇用人員判断DI」(雇用者数の過不足をどう思っているか示す指標)はマイナスが続いていて、直近の2020年3月には、中堅企業で「-34」とバブル崩壊後波の低水準になる見込みです。(出典:https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/shuyo/0212.html)
厳しい採用状況下において、採用担当者が求職者へのアピールに取り組むことを「採用マーケティング」と言います。採用マーケティングの観点を採用業務に取り入れることで、より良い人材の確保につながります。今回は、これから採用マーケティングに取り組みたいと考えている担当者の方向けに、考え方のヒントをご紹介します。
目次
採用マーケティングとは
採用マーケティングとは、通常は商品やサービスの売上を増やすために行うマーケティングの概念を採用活動に取り入れた考え方のことです。優秀な人材の獲得競争が激しくなる中、マーケティングのように「ターゲットの想定」や「ニーズに合わせた情報提供」 「適切な効果検証プロセス」を行うことで効果的な採用活動を目指します。
従来の採用活動では、企業説明会やOB訪問など対面での対話や、パンフレット配布などがメインの情報提供でしたが、採用マーケティングでは積極的にデジタル情報を活用していくのが特徴です。デジタル情報は、時間の限られる説明会や情報量に制限のある紙媒体と違って、自由に会社の情報を伝えられます。求職者のニーズを理解し、それに合わせたトピックを提供していくことで、求職者や内定者と会社のミスマッチが減り、中長期的にも良い効果をもたらします。
今後の採用活動は、マーケティングの概念が必須になっていくでしょう。
採用マーケティングで取り入れたい考え方
採用マーケティングを行う上で、取り入れていきたい基本的な考え方を5つご紹介します。これから採用マーケティングに着手する方は、基本事項として理解しておきましょう。
その地域の求人情報を分析する
求人情報を発信する前に、その「地域の特色や現状」を理解しましょう。
一例として、愛知県の求人状況を分析してみると、製造業はもちろん工業に関する事務系営業系、物流系の求人が多いという特徴があります。人口も多いので、介護・看護系、医療系の求人も多いです。
場合によっては現状に合わせて求人情報の内容を調整する必要が出てくるかもしれません。例えば、フルタイムワーカーを募集したいと考えていても、近隣エリアは子育て世帯が多く、主婦層の獲得が有効と思われる場合などが想定されます。この場合、「時短OK」や「急な休暇にも対応できる」ことを打ち出せば、より多くの求職者の気持ちをつかめます。このように、地域に合わせて求人情報の打ち出し方を変えることで、より多くの応募が期待できます。
求める人物像を明確化する
求人情報を発信する前に、「どのような人物に応募してほしいか」を明確化します。マーケティングであれば、「ペルソナを作る」とも言いますが、似た考え方です。「30代主婦。子育てに集中するために専業主婦をしていたが、子どもが小学校入学をしたのをきっかけに仕事復帰を考えている。前職では営業事務。パソコンのスキルを生かして仕事をしたい」という感じで、応募してほしい人が明確になれば、その人に刺さるような求人情報を考えていくことができます。
求める人物像を明確化すると、採用するときの基準や、採用を決める上で譲れないポイントなどもはっきり見えてきます。採用活動の効率化にもつながります。
できる限り多くの情報提供をする
採用情報を掲載する際には、できる限り多くの情報を掲載しましょう。給与や勤務時間、福利厚生といった求人情報だけでなく、どのような仕事をするのか、会社の雰囲気、実際に働いている人の生の言葉、たくさんの写真など、求職者が「実際に会社を訪問している」気持ちになれるような情報提供が理想的です。
もちろん、採用情報の作成にあまり時間や人手を割けないという事情もあるかもしれません。しかし、一度作り込めば、多くの求職者にいちいち口頭で説明する手間が省けます。積極的に情報発信をする姿が好意的に捉えられ「風通しの良い、信頼できそうな職場」という印象も与えられます。
何より、情報伝達をしっかり行うことで応募者や内定者のミスマッチが減り、入社後の離職を防ぐ効果も期待できます。
広告を上手に活用する
いくら良い求人情報を作成しても、求職者に見つけてもらわなければ意味がありません。自社のWebサイト上に掲載するだけでなく、インターネット広告の活用も検討しましょう。ターゲット層を明確化していれば、どの層に向けて情報を発信すれば良いのかもすぐに判断できるはずです。
インターネット広告はエリアターゲティングも得意なので、求職情報の広告とは相性が良いです。
効果検証を行う
採用マーケティングの成功の可否は、効果検証をしてより良いフローになるように改善できるかにかかっています。求人情報がどのくらい閲覧され、どのくらい問い合わせや応募につながっているのかなど、数値上のデータを用いて効果検証を行いましょう。
求人サイトや求人広告を使う際には、どの媒体からの応募者の質がよく、採用につながっているかという観点で見直していくことで、採用かつ費用対効果も高めることができます。
効果的な採用マーケティングには、外注もオススメ
採用マーケティングの考え方を取り入れると、自社の求人情報を他社と差別化でき、良い人材の獲得につながります。もちろん、自社でマーケティングの概念を取り入れた採用活動をすることも十分に可能ですが、採用担当者が忙しい場合や、選考業務に専念したい場合、自社でやりきるリソースがない場合などは、外注するのもオススメです。
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