広告コラム

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ネットワークを活用したビジネスマン向けの広告商材の登場

マーケティング戦略を考えるときに、ターゲットごとに広告の出稿先や原稿を変えるというのは当たり前の方法です。今回は、「ビジネスマンをターゲットとしたい場合」を想定して、ビジネスマン向けの広告商材について解説します。

ビジネスマン向けの広告というと、通勤電車の車内に表示する「中吊り広告」や、ビジネスマン向け雑誌・新聞への出稿を想像される方も多いかもしれません。しかし、近年は様々な技術の進展を受け、新しい広告媒体が次々に登場しています。ここでは、ユニークな広告媒体をご紹介していきます。

タクシー内のサイネージ枠

タクシーの後部座席に付けたモニターに、企業の広告CMを放映することができる広告媒体です。首都圏(東京・大阪・名古屋)のタクシー会社にて提供が始まっています。

タクシーでの移動中のスキマ時間に、乗客の目の前で広告を放映することができるため、目に入りやすいというのが大きな特徴です。タクシーを利用する乗客は、30代から50代のビジネスマンが中心です。しかも、経済力が高い人ほど利用頻度・乗車時間が長いことが想定されます。この層は仕事に忙しく、テレビを視聴したり雑誌を読んだりする時間が限られていることが予想されます。移動時間は手持ち無沙汰になりがちなので、その僅かな時間にアプローチできるのが大きなメリットです。

また、エリアを絞ってアプローチすることができるため、地域密着型サービスの場合は効果的に訴求することができます。また、タクシーは24時間可動しているので、時間帯別にターゲット層を分けた広告配信も可能です。

従来は各タクシーに搭載されているモニター画面に直接動画を読み込ませるとう運用が一般的でしたが、今はインターネット環境を利用してすぐに動画を配信できるようになっています。差し替えや動画の切り替えなどの柔軟性も上がっているため、今後さらに注目度が高くなりそうです。

ビジネスホテルの客室内テレビ広告枠

2019年3月に新しく発表された、ビジネスホテルを活用する広告枠です。

まずは、仕組みを簡単に説明します。宿泊客が客室に入室してルームキーを指定の場所に挿入すると、照明だけでなく自動的にテレビが起動します。そのテレビは、画面の一部が「広告枠」に設定されていて、そこに広告動画が再生される仕組みです。ホテル予約時に国籍情報が取得できるので、宿泊客の国籍に合わせた動画や音声の提供が可能なのだとか。さらに、客室テレビが起動されている間は広告動画がループ再生されるので、ホテルの部屋という限られた空間の中で複数回動画に触れてもらうことができます。

ホテルの種類やエリアによっては、高度なターゲティングも可能です。インバウンド需要も取り込んだ広告展開が可能なので、商材やビジネスによっては効果的に活用できるかもしれません。

オフィス内デジタルサイネージ広告

「オフィスで働くビジネスパーソン」をターゲットにデジタルサイネージ広告を提供できるサービスです。2019年4月に始まったばかりの新しいサービスで、今後の展開に注目が集まっています。

仕組みも非常にユニークで、デジタルサイネージが設置されるのは「機密回収ボックス」の中です。導入した企業の機密処理コストをタダにして、その回収・溶解処分費用を広告費でまかなうという仕組みです。オフィス内のビジネスパーソンが、機密処理したい書類を持っていくたびに広告を目にします。機密回収ボックスが置かれている導入企業へダイレクトに広告ができ、かつビジネスパーソンだけにターゲットを絞った広告展開が可能です。

「機密処理コスト0」は企業にとってもメリットが大きいので、大企業を中心に広まっていきそうで、今後の展開にも注目です。

高度なターゲティングができる名刺管理アプリ内の広告

名刺情報を管理するサービス内でも、広告展開が可能です。名刺情報の管理ツールだけでなく、ビジネスパーソンが使う情報メディアとしての役割を担い始めているのです。

サービスによって提供している広告枠は異なりますが、次のような広告展開が可能です。

・アニメーションや動画広告 ・インタービューやコラム形式の記事広告 ・メディア内に配信できるインフィード広告

名刺管理アプリ内広告の強みは、業種、役職、地域といった条件でセグメントして細かくターゲティングができることです。Facebook等のSNS広告でもある程度のターゲティングは可能ですが、名刺情報をもとにする方が確実です。

また、名刺管理アプリの利用者にはリーダー層も多く、BtoB商材を効果的に訴求できるほか、不動産、金融、保険などの商材もマッチしそうです。

ビジネスマン向けの広告媒体を上手に活用しよう

メディアの多様化や技術の発展により、従来は想定されていなかった広告枠が増えています。今までと同じ広告を出し続けるのではなく、新たな媒体を取り入れることで新たな顧客層を取り入れられるかもしれません。常に最新情報を追いかけて、自社にマッチした広告媒体はなにか考えるようにしましょう。

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