新聞広告の効果と種類は?失敗談も知っておこう!
ここ数年で若い世代の新聞離れが進んでいると聞きますが、アプリから購読する方法もあり、地方には根強い新聞購読者も多いため、まだまだ新聞広告の力は衰えていません。
しかし、広告を載せる新聞のジャンルや広告の種類を選び間違えると、思うような効果が得られないケースもあります。
今回は、新聞広告の効果と種類、ちょっとした失敗談、成功例などをご紹介します。
目次
新聞広告の効果
新聞広告には、3つの効果があります。 新聞の購読者が減ったと聞くと、効果がなくなったように思ってしまうかもしれませんが、歴史の長さの中で培われた効果があります。
信頼度が高い
新聞はメディアとして歴史が長く、私たちの生活と強く関わってきたため、信頼度が高いです。 年齢層に関係なく、一般の新聞に掲載されているニュースや情報への信頼度が高いので、関心がある新聞広告であれば真剣に読んでもらえる可能性が高いです。
発行部数が多く購読率が高い
新聞購読者は以前よりは減りましたが、発行部数はまだまだ多く、望んで読んでいる購読者に届けられるので、アピール力は高いです。単純なポスティングによるチラシや情報誌は、読んでもらえないかもしれませんが、新聞なら一世帯の中で家族の誰かが必ず目を通すはずです。
中高年者に向けてPRできる
新聞は発行の歴史が長いだけに、中高年者の購読者が非常に多いです。 ターゲットが中高年者の新聞広告なら、読んでもらえる確率も効果も高くなります。
新聞広告の種類
新聞広告には、4つの種類があります。
記事広告
新聞記事と同じ形式で書かれている広告記事です。 ニュース記事と間違えられることが多いので、PRと記載されていますが、ニュース記事を読む流れで自然に読んでしまう形式になっているため効果が高いです。
案内広告
案内広告は、別名で三行広告とも言われているテキストのみの3行程度の広告です。 主には、求人や尋ね人、映画の情報などに使われることが多く、小さなスペースにテキストだけが掲載されている状態ですが、結構読んでもらえる確率が高いです。
営業広告
営業広告は、商品の宣伝や企業のCMが写真や画像とともに掲載された大きめの広告で、新聞広告として最もよく知られている広告です。 かなり目につくところに掲載されるため、広告効果が高いです。
意見広告
意見広告は、政党や団体、個人が主義主張や意見を世間にアピールしたい時に使う広告です。新聞広告には、これらの4つの種類があり、さらに新聞に全国紙、ブロック紙、地方紙などの種類があります。 また、その中に一般紙、専門誌、スポーツ紙、業界紙、英字紙などのジャンルがあるので、広告に合う新聞の種類やジャンルを選んで掲載すると、広告効果が上がります。
こんな失敗談もある?
新聞広告を大体的に出稿すれば、必ずしもセールスに繋がるとは限りません。 目につくところに完成度の高い新聞広告を載せたとしても、ターゲット層をしっかりと絞って、そこから新聞の種類やジャンルも決めて行かなければ、成果が上がりません。
例えば、新聞広告費に100万円をつぎ込んだのに、セールスはたったの9,000円という悲しい結果に終わったという話もあります。 これは、ネット通販で天然鉱石によりマイナスイオンを発する枕を販売するために新聞広告を初めて出したという人の話で、全国紙に織り込まれる小冊子に広告を掲載したそうです。
発行部数は100万部で広告枠は10cm×13cm程度なので、かなり良い条件での新聞広告掲載です。 しかし、受注は3件という結果に終わってしまったそうです。
もちろん、すべての新聞広告に効果がないのではありません。 新聞広告は効果がありますが、掲載する場所や広告の種類、新聞の種類やジャンル選びを慎重にしなければ、最大限の効果は感じられないということです。
さらに、広告と商品の質も整って初めてセールスに繋がるのですから、広告任せなPRにならないように気をつけたいですね。
新聞広告からSNSへの拡散
新聞広告とSNSに関連性を持たせて、相乗的に広告の効果を上げた成功例もあります。
それは、人気ゲームの「THE IDOL M@STER(アイドルマスター)」がテレビアニメ化された時の放送告知の新聞広告です。
掲載は、読売新聞の朝刊で東京、大阪、西部の各本社版、北海道、北陸、中部の各支社版の6つの本支社版に掲載されました。 この例で面白い点は、6つの本支社版のそれぞれに違うキャラクターを掲載したことです。
そのキャラクターを各地方で新聞を読んだファンが話題にして、写真とともにTwitterでツイートしたことで、新聞読者以外の広い層にも知ってもらえる機会になったのです。
「THE IDOL M@STER(アイドルマスター)」は、かなり人気のゲームですが、全国的に見るとゲームファンにしか知られていない存在で、マイナーな存在でした。 それを新聞に載せるのは、ある意味、メジャーな舞台で披露するのと同じことだったのですが、ゲームファンが定着していてもアニメ化された時に必ずファンが観てくれるとは限らないため、インパクトを持たせる必要があったのです。
そこで思いついたのが、6つの本支社版のそれぞれに違うキャラクターを掲載するという方法でした。 結果、SNSにおいてムーブメントが起こり、アニメ化成功へと繋がっていきました。
まとめ
このように、信頼度が高い新聞広告は、今でも定着した効果がありますが、広告の内容によって掲載方法や場所などを考える必要があります。 新聞や広告の種類の選定、商品や広告の質、手法に狂いがなければ、爆発的にPRできる可能性を秘めたメディアなのです。