クロスメディアのメリットと効果
目次
広告とマーケティングの関係性
最近よく耳にするようになった「クロスメディア」。
しかし、近年様々なメディアや、宣伝手法など専門的な名前が飛び交い、「実はクロスメディアってなんのことなのかまだ理解できていない」という方も多いのではないでしょうか?
クロスメディアとは、1つの商品やサービスをさまざまな媒体を用いて、広告宣伝活動、販促活動を行うことを指します。また、クロスメディアは媒体同士の相乗効果をもたらすとされており、ターゲットとのコミュニケーションを深め、サイトへのアクセスを集めることが目的とされています。
クロスメディアは、複数の媒体から販売促進を行いたい商品やサービスのターゲットにあったものを選び、その媒体の特徴を活かした一連の広告戦略のことを言います。
使用する媒体は、それぞれがユーザーの集客や興味付け、購買や資料請求などの役割を1つの媒体で行わず、それぞれの役割にあった媒体を使用していきます。
また、一連の流れに沿って、各媒体に役割を持たせ、スタートとゴールを明確にすることで、認知効果を高めたり、より精度の高い販促を行うことが可能となります。
これまで広告の分野では、メディアミックスというテレビコマーシャルやチラシなどを組み合わせた販売促進のための宣伝が行われてきました。
しかし近年、伝えたい商品情報に合わせて、伝えたいターゲットに効果的に届くよう、異なるメディアを組み合わせて使う宣伝手法のクロスメディアを取り入れる企業が増えてきました。
私たちは新聞や電車の中の広告、道路の看板、雑誌、テレビなど、普段の生活で広告を目にする機会はたくさんあります。また、それらの多くの広告には、URLやQRコードが記載されておりWebサイトへの導線となっています。
このように、1つのメディアに1つの情報で終わるのではなく、それぞれのメディアの特徴を活かしながら情報を的確にターゲットに伝えていくことがクロスメディアの1番の特徴なのです。
クロスメディアのメリット
1.質の高い消費者を取り込むことができる
クロスメディアは、カタログや、広告など複数のメディアを使用し、サイトへの誘導を行います。
そのため、様々な媒体を経由してサイトに辿りついた人は、購買意欲が高く、とても質の高い消費者が多い傾向にあります。これまで、単一媒体の広告中心だった企業では、ゴールであるサイトへの導線が常に同じであったため、新しいユーザーを取り込むことが難しいとされてきました。しかし、複数の媒体を利用しゴールであるサイトへの導線が複数あるクロスメディアは、新たなユーザーを取り込むことができ、より質の高い消費者を取り込むことが可能なのです。
またネット以外からの集客が見込めますので、普段はインターネットを使わない方なども取り込むことができます。
2.各媒体の不足を補うことができる
例えば、チラシ単体で宣伝を行った場合、記載できる情報量が限られてしまうため多くの情報を伝えることはできません。また、テレビCMだけでも、詳しい商品詳細までは紹介できないかもしれません。
そこで、それらの媒体を両方使うことで、それぞれの媒体で不足している情報を補うことができるのです。
3.企業のイメージの統一を図ることができる
クロスメディアは様々な広告媒体を利用します。その各媒体で統一した企業イメージを打ち出すことにより、消費者に対する企業イメージを統一させることが出来ます。企業イメージの統一は企業の方向性を明らかにするものであり、消費者から信頼を得るための大事な要素なのです。
4.時間短縮とコスト削減が見込める
商品・サービスを広く認知してもらうための方法を指します。 例えば、広告・セールス・PR・イベントなどが挙げられます。消費者に商品の価値を伝えて、購買意欲を刺激します。
5.効果測定が行いやすい
様々な媒体を組合せ促進販売を行うクロスメディアは、媒体毎に段階的なプロモーションを行うことができます。 また、媒体が分かれているといっても、一連の流れがあるため、それぞれの誘導率など効果測定が行いやすくなっています。
クロスメディアで使われる主な媒体
Web媒体
Web媒体とは、主に企業のWEBサイト、ECサイト、Facebookページ、Twitter、リスティング広告などが挙げられます。
Web媒体は移り変わりが激しく、常に最前線の媒体を取り入れることは難しいとされています。
しかし、今や得たい情報をネット検索する時代。Web媒体を取り入れることは必要不可欠ともいわれています。
マスメディア
マスメディアとは、テレビCMや新聞、雑誌、ラジオなどが挙げられます。
マスメディアを使用することにより、幅広い層に対し、一気に情報を拡散できます。また、テレビCMや新聞、雑誌、ラジオなどどのメディアも全国区のものと地方のものがあるため、広告宣伝したい商材に応じて、使い分けることが可能です。
紙媒体
紙媒体とは、チラシ、DM、パンフレットなどの印刷物などの広告媒体が挙げられます。
チラシ、DM、パンフレットなどの紙媒体は、どのように利用して顧客に届けるかが重要なポイントとなります。
チラシは新聞折込やポスティング、店舗や街頭配布などの手法があります。
また、DMやパンフレット送付は、住所と名前を知っている人に送るため、求めている消費者に直接宣伝することが可能です。
最後に
クロスメディアは、
- 何の媒体を使って集客するのか
- 何の媒体に集客するのか
- どのような行為を顧客に求めるのか
が重要なポイントとなります。
クロスメディアは現在多くの企業がこぞって取り入れている戦略1のです。
インターネット社会といわれる現代では、如何にインターネットを組合せて相乗効果を出すかが主流となっています。
集客に悩んでいる企業の皆さんは上記のことを踏まえ、効果的なクロスメディア戦略に取り組んでみてください。