売上がのびる!?行動心理学と広告の関係性
行動心理学と広告。一見関係ない双方に思えますが、実は、顧客心理を読み解く大切なポイントの1つなのです。しかし、この心理学がWEBマーケティングにおいて活用されることはほとんどありませんでした。しかし、近年この行動心理学を取り入れマーケティングを行う企業が増えてきているのです。そこで、今回はWEBマーケティングに役立つ行動心理学の手法をご紹介してきます。
目次
マーケティング手法について
カクテルパーティー効果
大音量で音楽が流れるコンサートやライブ会場で、「自分の名前を呼ばれたことには気づいたり、好きなメロディーは鮮明に聴くことができた」という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。 このように、多くの情報の中から、自分の興味のあるものだけを聞き分けたる、見分けたりと知らず知らずのうちに選別している現象を「カクテルパーティー効果」とよびます。
【ポイント1】ターゲットを明確にしておく
ユーザーに興味を持ってもらうには、ユーザーが求めるコンテンツを制作する必要があります。そのためには、この商品は「40代お肌に悩みがある女性向け」「40代のシミが気になる男女向け」など具体的にターゲットを絞る必要があります。具体的にターゲットを絞ることで、具体的に「誰向けに作られたコンテンツなのか」かすぐわかり、質の良いユーザーが集まります。
【ポイント2】ターゲットを明確にしたコピーを考える
例えば、「40代から始める基礎化粧品」「40歳でも遅くない!?お肌に魔法の一滴」のように、ターゲットに向けた明確なコピーライティングも重要なポイントとなります。
テンションリダクション効果
テンションリダクション効果とは、高価な商品を購入した時に、つい気持ちが大きくなりオススメされた他の商品も購入してしまうような心理効果のことです。少し背伸びをして商品を買った時や、自分へのご褒美として買った時などは特にこの「テンションリダクション効果」が有効とされます。皆さんも、ついついレジの横にあるお菓子やスイーツを買ってしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。そう、人は、「商品購入」などの緊張する出来事が済んでしまうと、心理的に無防備な状況になります。この無防備なタイミングで商品を勧められてしまうと、買うつもりのなかったものをつい買ってしまう傾向があります。
【ポイント1】リコメンド機能
おすすめ商品を自動的に選定し、表示させる機能がレコメンド機能です。
導入が難しいとされていますが、リコメンド機能はテンションリダクション効果に最適な手段といえます。
有効なコピー例
・あと◯円で、送料が無料になります
・この商品を買った方にオススメの商品はこちらです
・セットで買うと◯%引きになります
ハロー効果
人は、たとえその人が本当に優秀でなかったとしても、有名な組織に属しているだけでその人自体も立派な人間だと考えてしまう傾向があり、これをハロー効果と呼びます。たとえば、「有名企業の社長がオススメしていた商品だから安心」「スタイルの良いモデルが使用していたから効果期待できる」など、その紹介している人物が魅力的に見え、自ずと商品に惹かれるといった効果です。
【ポイント1】有名パートナー企業のロゴや名前を掲載する
中小企業の場合、どうしても知名度が低く残念ながら消費者も「あまり有名じゃなさそうだし不安だな」と思ってしまう傾向にあります。この対策として有効なのが、知名度の高いパートナーや提携先企業を目立つ所に配置することです。これだけで、名の知れた会社と繋がりがあるのだと消費者は安心し、信頼を高めることができます。
【ポイント2】関心の高いキーワードを使用する
例えば、「webのプロフェッショナル集団」「大手企業と共同開発」など、大手やプロといったワードを使うことにより同様の効果を期待できます。
バンドワゴン効果
店内がおしゃれなカフェだと、そんなに料理がおいしくなくても「美味しい」と感じてしまった経験はありますか?このように「おしゃれだから」や行列ができているから「美味しい」と錯覚してしまう現象を「バンドワゴン効果」と呼びます。
【ポイント1】販売数や口コミ数を記載する
例えば「1日に1000本売れるロールケーキ」、「◯◯雑誌人気投票代1位」など、具体的な売上数や数字を記載することによって、顧客は自分も信じて大丈夫だという安心感を抱き、商品の購入を検討してくれやすくなります。
【ポイント2】お客様の声などを写真付きで載せる
文章だけだとどうしても嘘っぽくなってしまうことも、顔写真を一緒に載せるだけで、安心感や信頼感が出ます。その結果「あ、このサイトはたくさんの人が集まっている、良いサイトなんだな」と思うユーザーが増えます。
まだまだ、取り入れている企業が少ない「行動心理学」。紹介したものを全て取り入れるのは難しと思いますが、まずは1つだけ導入して、効果を確かめてみてはいかがでしょうか。