伝わる広告デザイン
日常生活で、電車の中や、街中、お店など、毎日たくさんの広告を目にする機会があります。
その広告の中で今パッと思い出すことのできる広告はありますか?
また、思いした方はその広告のどんなところが印象に残っていますか?
数ある広告の中で人の記憶に残るのはほんの一部です。
せっかく広告をだすのであれば、他の広告に埋もれることなく、記憶に残る、伝わる広告にしたいですよね。
伝わる広告とは、何の広告なのかがすぐわかる「読みやすさ」。
何を伝えたいたいのかがすぐわかる「見やすさ」。
印象に残るデザインの「見栄え」が重要とされています。
このように「読みやすさ」「見やすさ」「見栄え」が三位一体となったとき、多くの人を惹きつける広告が出来上がるのです。
目次
読みやすさ
文字や文章の「読みやすさ」は、文章が読みやすいか、パッと見た瞬間の認識しやすさ、誤読がないかが重要なポイントとなります。また、フォントの種類や文字のサイズを変えたり、行間や字間を調節することで、これらの要素を高めることができます。
読みやすい広告を作るポイント
1.行間を調節して読みやすくする
文章を書くとき行間の調節は重要なポイントとなります。
行間は一行の文字数や行数、文字サイズ、書体によって適切な量が変わってきますが、どんな時も適切な行間が存在します。
小さい文字サイズで行間が狭いと読みにくく、読む気にすらなりません。
また、行間を空け過ぎてもアンバランス差が浮き彫りになります。
何の広告なのかがすぐにわかる広告はこの文字のバランスが上手く取られています。
2.字間を調節して読みやすく
先ほど行間と同じく、字間もとても重要です。
使用するフォントにより角ばっていたり、丸みを帯びていたりと特徴がことなります。
使用するフォントのバランスを見ながら調節していきましょう。
3.一行の文字数を多くしない
伝えたいことを完結にまとめたり、改行のバランスも重要となります。
見やすさ
見た瞬間に情報を把握できるような「見やすさ」が広告には必要です。
この見やすさは、受け手の理解を促進する効果があり、レイアウトや配色が重要なポイントとなります。
レイアウト
見やすいレイアウト、わかりやすいレイアウトを作るときの重要なポイントは、ただ闇雲に文字や絵を配置するのではなく、「事柄と事柄の関係性」に即して文字や絵を配置することです。
このレイアウトは難しく考えることはなく、大切な事項を目立つ色にしたり、目立つ場所においたり、という簡単なことです。しかし、きちんとしたレイアウトをしようとすると、多くの知識や経験が必要になります。
また、カッコいいレイアウトのチラシや広告をマネしても、決して良いものは作れません。
それは、各商品のイメージや、伝えたいポイントが異なるからです。例えばカッコイイ車の広告があったとします。
それを真似て化粧品の広告を作ったとしても、見栄えは良くなるかもしれませんが、伝わる広告とはいえないのです。
レイアウトのポイント
- 1.揃えられるところは揃える
- 2.余白を作る
- 3.コントラストを付ける
- 4.関連のある項目同士をまとめる
配色
広告には「色」を欠かすことができません。白黒の単調なものよりも、いくつかの色を使ったものの方が理解を助けてくれることもしばしばあります。ですが、適当に色を選んだり、むやみにたくさんの色を使うことは良くありません。
色の正しい使い方を覚えておくと、見やすく伝わる広告を作ることができます。
また、白黒の単調なものであっても、掲載される場所によっては、逆に目を引きつける効果を得ることもできます。
このように、見やすく伝わる広告を作るには、配色が重要なポイントとなります。
配色のポイント
- 1.近いトーンの色の組み合わせは避ける
- 2.背景と文字にコントラストをつける
- 3.多くの色を使わない
見栄え
印象に残る広告の1つとして、見栄えが挙げられます。
企業が求める消費者層を理解し、デザインを考える必要があります。
それは、写真で魅せる広告なのか、キャッチコピーで魅せる広告なのか、はたまたインパクト狙いで魅せる広告なのか、など様々です。
また、この要素を全部含めたら印象に残る広告が作れるわけではありません。
逆に、情報量が多すぎると、伝えたいこととは違った情報が記憶に残る可能性があります。
見栄えを良くするポイント
- 1.ターゲットを絞る
- 2.写真や図を使い伝わりやすくする
- 3.情報を詰め込みすぎない
このように伝わる広告は、単に情報を詰め込むのではなく、「読みやすさ」「見やすさ」「見栄え」を考えながら作ることが重要です。